手袋の保守保存に気は使っていらっしゃいますか?
スキー場ではストーブの近くにほったらかして乾かし、家では押し入れの中に入れて次のシーズンには 見つからないか、カビだらけで触る気にならない、といわれる人が多いのじゃないでしょうか。 もちろんその方が新製品が売れて当方は助かるのですが、今の時代そんなバブリーな事をしていると バチが当たりそうでコワイですね。 革手袋の長所である通気性の為、合皮や生地の手袋に比べると乾き具合はとても良好です。 しかし基本的に革製品においては、パリパリに乾くのが一番悪いのです。 水分の蒸発と共に革の中の脂気も飛んでしまって内部の組織も変わります。 後でいくら保革油をすり込んでも以前の革独特の風合いは戻りません。 従って、完全に乾く前に保革油を塗るのが大事なんです。 革はどうしても縮み気味になりますので、たまに手にはめてみるのも良いと思います。 理想的には、乾燥時手の形をした物にはめていれば良いのですがなかなかそうはいきませんね。 どこかに売っていないでしょうか? 皮革製品でカビがはえるのは仕方がありません。 温度と湿度が適当?で、空気が動かない場所だと一発です。 ですから低温で、湿度が低く、風通しの良い場所に保管すれば良いのです。 冷蔵庫は良いかもしれませんが・・・無理というか多分嫌でしょう。 保存の場所は、カメラのレンズなどと同じで居間の片隅にでも引っかけておくのが一番簡単で良いと思います。 しかしカビがはえたらどうしたらよいか? 拭き取れば良いのです(^^; 早い段階なら全く分からないです。カビがはえて長期間たつとシミになってしまいますので 見栄えが多少悪くなりますが、使用したら汚れるのでたいした問題ではないと思います。 革の手袋が汚れたら、どうすれば良いか? 品質表示札には消しゴムで汚れを落とせ、などと書かれていますが、そんな程度では落ちません。 思い切って洗濯しましょう。ゴシゴシ洗うのは勿論駄目ですが、手洗いで「愛情」を持って洗いましょう。 もちろん色によって(特に濃い色)は色落ちが目立ちますので、ご注意下さい。 乾かす時が一番問題ですが、最初に書いたように「乾く前」に油分を塗り込んで下さい。 汚れの中でも特に嫌なのが、インナーの汚れじゃないでしょうか。 インナーが手の汗等で汚れると、手袋をはめた時のひやっとした感触、保温力の低下、通気性の低下、 と悪い事づくめだし、いくら自分の手の汚れでも、臭いし、嫌ですよね。 この場合は? やっぱり洗濯です。 しかし、インナーの洗濯は結構難しいです。何が難しいかと言うと、 インナーを引っ張り出すのが、難しいのです。しかし出来ます。 ただし、生地製の手袋や、 革製でもゴアテックスがインサートされた手袋ではインナーを引っ張りだす事は出来ません。 インナーが、アウターに糸や接着剤で付いている為なんです。 普通の革手袋ではインナーはただ摩擦力だけでとまっているので、 裏返して、指を一本づつインナーから引き抜けば良いのです。 後はそのインナーの部分だけを洗えばオーケーですね。 そして洗濯〜乾燥後にインナーを元通りに入れる。結構根気が要ると思いますが、これも頑張れば出来ます!! インナーが汚れて捨てるつもりの手袋があれば、一度挑戦されてみたらいかがでしょうか。
(1999.11/15)
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